[[ 劇的なる一夜 ]]
久留米を後にし、強行で一路〜鹿児島を目指します!
長渕 剛・ギター1本’アリーナツアー2012「STAY ALIVE」初日・福岡公演の消化不良的、もどかしさを一掃する思いで、急遽〜鹿児島LIVE・2daysの2日目を観るためで。
全9公演というプレミアムステージの今回。早くも3公演目にして、前半戦のクライマックスを迎えます。
場所は、お馴染み〜鹿児島アリーナでの開催ですが、筆者にとっては、98年の「SAMURAI」ツアー以来、実に14年ぶりです。
メジャーな大物アーティストのLIVE会場としても知られる鹿児島アリーナ。5000人キャパのキレイな円形型を成している。ここはいつ来ても、’コロッセオ’を連想させる。まさに今回のセンターステージは、長渕が上がる戦場にハマっている。
そんな会場の造りも相成り〜さすが、地元のスーパースターの帰還を待ちわびた観客の剛コールが熱を持って、こだまする。
あちこちで揺れる日の丸の旗は、この迷走する弱りきった日本に、たった一人…歌で立ち向かい、挑む男への賞賛でもあろう。
17時15分、開演を告げる〜アナウンスから、お馴染みBGMが流れ、劇的エンターテイメントの情景が早継ぎに織り成されていく。
今ツアー、外タレ顔負けの完全なる〜ロック仕立ての舞台そのものである。
今日のオープニングで長渕は、黒いレザーのロングコートにサングラスをかけた、いつものイデタチである。
福岡公演とはアレンジを変え〜イントロを長めにした、「日本に生まれた」でスタート。
地元凱旋で上機嫌の長渕がサングラスを客席に投げ込み〜、2曲目が終ったとこで、ロングコートを脱いだら、AVIREXの白タンクトップ姿に。相変わらずパンパンな体の張りも充分。
頭3曲の、迫力的演奏から一転、SAXを交え〜ムーディな雰囲気を醸す、「君のそばに」へ。計算された、バランスと流れであろう。
しかし、今日の長渕は饒舌である(笑)
「俺が鹿児島の議員に立候補しようかな?」と言いながら、「議員になったら…まず、川内の原発を止める。町に緑と花をたくさん咲かせる。水道の水を美味しくする。中央駅の観覧車を外す。駅から桜島まで、自転車で行ける土の一本道を作る」などと、散々言った挙げ句、「議員や政治家なんて、ならねぇよ。ロクな事ねぇよ(笑)」
と、長渕らしい?時折り〜見せる他愛もない、ブラックジョークと愛情を鹿児島弁を交え、口にしていた(苦笑)
他にも、昔話を多々話して(^-^)
鹿児島や福岡は、他とは違う暖かくも優しい空気感を長渕自身も作り出している。スペシャル感がある(^-^)
ここから続くは〜今ツアーで久しぶりに歌う「何故」へ。
詩にある、
[絶望を力に変える時、明日を待たず、明日へ立ち向かわせるのは何故!]
のフレーズは、長渕の日本を思う今の偽らざる心境そのものであろう。
被災地の子供達に贈る歌である〜「ガーベラ」は、希望とささやきの歌である。繊細な音色が、息づく小さな生命力のみなぎりを表している。
そして、ギターは弾くものではなく、叩くものだ。とまで言い放った〜長渕を象徴する「激愛」。一瞬にして、静寂の海と化す。青白い閃光がゆったり交差しながら〜場内を這う。とつとつと伝う命の雫を汲み取るように心中するかのような情念が描かれている。途中から混じる赤い照明は、命の血である。
追悼と鎮魂の「愛しき死者たちよ」をしっとりと歌い上げ〜中盤のハイライト「巡恋歌」へ。これまた、福岡公演とはアレンジを変え〜複雑に重厚なイントロに変貌している。聴き応え充分で、やはり…今ツアーも短期決戦ながら、グングン精度を上げ、音を練り込んでいる。
鹿児島からお披露目となる「MY SELF」。初めて聴く〜アコギ1本での演奏。原曲に慣れ親しみ過ぎているのもあるが、これはカラオケベースが良かったなぁ。
今回のツアーで、以外とアコギ1本で栄えていた曲である「Tommorow」。
そして、遂にきました!
死んじまいたぁーーーーーーぃ!、ほどのーーーーー
のシァウトで始まる、お待ちかね、「STAY DREAM」♪
原曲をカラオケで。本音で言えば…ギター1本で歌い上げるヴァージョンが好きなんですが。久しぶりに聴けたんで充分です。筆者は高校生時代から何度となく、この歌で打ち震わされた事か…………
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♪♪♪[STAY DREAM-]
死んじまいたいほどの苦しみ悲しみ
そんなもののひとつやふたつ
誰もがここあそこにほら、しょい込んでるもの、腰をおろし、ふさぎ込んでも答えNothing!
ぶっ飛ばしたいほどの怒りや悔しさ
そんなもののひとつやふたつ
殴られた痛みはTRYへのワンステップ
尽きせぬ自由は、がんじがらめの不自由さの中にある。
くよくよするなよ!あきらめないで、Just Like a Boy
その痩せこけた頬のままで、果てしない迷路の中を人はみんな手探りしてでも、Stay Stay Dream そう Stay Stay Dream Stay Stay Dream
ひねくれかけた瞳のずっとずっと奥にもがいてる、もうひとりの俺がいる。一番怖いものは、勇気だと知った時、自分の弱さに思わず鼻をつまんだ。
もうこれ以上、先へは進めない。たとえば挫折が目の前に立ちはだかる。そんな夜は心で命の音を聞け。たかが、こんな自分はと、一度だけからかってみなよ。
くよくよするなよ!あきらめないで、Just Likea Boy。その痩せこけた頬のままで、果てしない迷路の中を人はみんな手探りしてでも、Stay Stay Dream Stay Stay Dream Stay Stay Dream Stay Stay Dream Stay Stay Dream Stay Stay Dream
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長渕自身も、80年代半ば、堕ちた〜失望と絶望のドン底からこの歌で這い上がり…己を奮い立たせ〜再び栄光を掴む事となる。そんな歳月や事象が、今歌う「STAY DREAM」の声に、傷やざらついた摩擦のように刻まれている。
“SONG is POWER〜歌は力なり”
まさしくである。
再び、SAXと絡み〜「STAY ALIVE」を歌い終え、本編終了。
アンコールで、ステージに戻った長渕が「乾杯」を歌う。老いも若きも大合唱で今を讃える。
そして、そのままの入りで「裸足のまんまで」へ。これも久しぶりに聴くなぁ♪。筆者的・長渕〜名盤ベスト3のうちの1枚[昭和]に収まっている1曲。生い立ちからTOKYOにまで辿り着く苦渋の思いをあっけらかんに歌う、この曲。
筆者が一番好きな長渕時代でもある♪
そんな1曲を歌い、次に大河ドラマのようなエンディングが待ち構えていようとは…………
ギター1本で歌い始めた長渕が、
俺にとって〜〜〜
と口ずさんだ瞬間、これだけ長渕LIVEを観ている筆者が、我を忘れて?「やったーーーーーーーっ!!!」と絶叫し、両拳を突き上げた。
な、
な、
何と!
「いつかの少年」だぁーーーーーーっ!!!!
近年のLIVEでは、冷静にペンとメモを持ち〜、いつも流れを書き留めている筆者も、ペンとメモを床に落としそうになりました(苦笑)
喉をかっ切るように、一緒に叫び〜歌い、不覚にも涙が出てきました(涙)
前の席のおばちゃんが、歓喜する筆者に、引き気味に「良かったねぇ(^-^)」と一言(苦笑)。その位、一瞬、我を忘れて忘れてしまいました。
この「いつかの少年」への思いは尽きません。
今ツアーがはじまる前にも、歌ってくれる事を願って。と書いた位です。
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♪♪♪[いつかの少年-]
俺にとってKAGOSHIMAはいつも泣いてた。ひ弱で不親切で邪険な街だった。親父とお袋は泥にまみれ銭をうらやみ、そのド真ん中で俺は打ち震えていた。
ごうごうと不安が立ち昇る棲み家を凍える風が暮らしをすり抜けていった。雨どいを伝う雫を見るのがたまらなく嫌だった。逃げ出したくて、想いをかきむしるだけだった。
俺の人生はどこから始まり、いったいどこどこで終わってしまうんだろう。突き動かされるあの時のまま、そう”いつかの少年”みたいに。
乾ききれない浴衣が揺れていた。縁側のむこう遠い記憶がかすんでく。俺は今、揺れる船の上に立ち、叩きつける七月の雨を見ている。
すべてが一秒ごとに意味深く進んでる。水平線からどてっ腹に陽が昇る。今日と昨日とが激しく違う事を知った今、俺はKAGOSHIMAを突んざく波に捨てた。
俺の人生はどこから始まり、いったいどこで終わってしまうんだろう。突き動かされるあの時のまま、そう”いつかの少年”みたいに。
俺の人生はどこから始まり、いったいどこで終わってしまうんだろう。突き動かされるあの時のまま、そう”いつかの少年”みたいに。
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アルバム[昭和]の3曲目となる、「いつかの少年」。鹿児島での幼少期の原風景を綴る〜歌は、やがて、一人歩きをはじめ〜ドラマ[とんぼ]の第3話でも、タイトルとなった。90年、初出場となった紅白で、前代未聞の3曲を崩壊したばかりのベルリンの壁近くの教会から歌った時、「いつかの少年」も歌われた。そして、遂には…94年発売の初の3枚組ベストアルバムのタイトルにまでも、[いつかの少年]と銘打たれ〜昇華した。
そのリリース後に起きた、”事件”により〜しばしの喪に服した長渕は、95年の復帰復活のツアータイトルも「いつかの少年」とし〜僕も福岡の初日から〜広島〜名古屋〜大阪〜鹿児島〜ファイナルの東京ドームを観た。
そのツアーも今回同様、センターステージ仕様で、東京ドームでは「勇次」を歌いながら、長渕がステージから降り〜広いドームを1周、ウィニングランしていたその時、多数のファンに押し寄せられ揉みちくちゃにされ、殺気だちながら「どいてくれ!みんなどいてくれよ!」と叫んでいた。LIVEが中断し、中止になる寸前だったと言う。服もボロボロの姿でステージに戻ってきた長渕が、「心ないファンがどっかあの辺にいるからよ、今度来たらぶっ飛ばすぞ!おい!」と吐き捨てて、そこから歌ったのが、「いつかの少年」だった。
「いつかの少年」には、そんな筆者なりの思い出が沢山詰まっている。
奇しくも、鹿児島2日目のラストは、”ザ・鹿児島SONG”の「いつかの少年」で締め括られた。感慨もひとしおだった。
数名の男に囲まれ、リングを後にする格闘家のように引き下がる長渕。その後ろ姿をカメラが追う。
止まぬ〜アンコールが場内にこだまするが、筆者は今夜、もうこれで充分である。
最後の最後に、こんな劇的〜ドラマチックなフィナーレになろうとは(涙)
こうして、今ツアーで歌われる長渕の数々の昔の歌も、時に置き流される事なく〜今なお、確かに時代に呼応し〜共に歩んでいる。
まさしく、今日見た〜長渕は、「いつかの少年」そのもの、そのままだった。
鹿児島アリーナを後にした帰路で、いつまでも、その余韻はじつに長く〜深いものだった。
また1つ…忘れられない一夜が心に刻まれた。
♪9・23〜鹿児島・セットリスト♪
開演・17時15分。
1・日本に生まれた
2・LICENSE
3・Hela-Hela
4・君のそばに(カラオケ)
5・親知らず
6・何故(カラオケ)
7・六月の鯉のぼり
8・ガーベラ
9・激愛
10・愛しき死者たちよ(カラオケ)
11・巡恋歌
12・俺の家まで
13・MY SELF(カラオケ)
14・ひとつ(カラオケ)
15・Tommorow
16・STAY DREAM(カラオケ)
17・STAY ALIVE〜本編終了
18・アンコール〜乾杯
19・裸足のまんまで
20・いつかの少年
19時35分・終演。
■追伸:「いつかの少年」と「STAY DREAM」は、LIVE’92・JAPAN〜東京ドームのヴァージョンが最高です。ぜひ、聴かれてみてください♪
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